ここ数日で色々と大きく変わってしまった。
思い起こせば月曜日。姫路城の観月会で調子に乗って日本酒を飲みまくったまでは良かったのだけれど、以降まったく一ミリも記憶が無いという状況で火曜の朝を実家の車の中で迎えた。
俗にいう『見知らぬ、天井』という奴だ。
なぜかiPod touchには酔っ払った挙げ句に調子こいて撮った姫路城の写真があった。
不思議だ、コレを撮ってから一週間も経っていないのに、俺は大きく変わってしまった。
姫路城から出た記憶すら無いので、自分がどういう流れを経て実家の車の中で目を覚ましたのか。恐ろしいことに記憶喪失という状態を久々に味わった。いや、久々というか、ここまで酷いのは初めてだ。37歳にもなって正体とか記憶とか無くしてしまうまで飲んでしまう自分に乾杯。いや、もう酒は結構だ。それにしても、ゲロまみれという状況はいただけない。その匂いで、もらいゲロ。もう自分がやったのか、もらったのかすら分からない。ただ、やらかしたのだけは間違いない。そして、なにも出ない嘔吐。こりゃやっちまった感が確信に変わる。
そんなこんなで、目が覚めた火曜は午前中、体調が悪いので休んだ。
もちろん、己に誓って言うが、体調が悪いのは本当だ。大丈夫。嘘は言っていない。
午後から出社して体調の悪い中、業務をこなし、会議にも出席し、更に深夜残業までする始末。もう働き者なのか、そうじゃないのか分からない。愚か者なのは確かだが。
で、同行した同僚N氏(ヤツには感謝しかない!)に聞くと、そりゃもうエラい粗相をしでかしたようで、財布から2000円が消失していたのも、やたらと腰が痛いのも、腕時計のガラスが破損しているのも、どうやら親切な警官のお世話になったらしいのも、全ては自分のせいだと分かった。分かりたくはなかったが! というか、ある程度は予想していたが。でも喧嘩はしなかったようで安心した。奇声はあげていたらしいが…。
それにしても、だ。
もうね、ココまでいくと我ながら清々しいヤツですよ! という訳で、月曜以来、酒を飲んでいない。今は飲む気もしない。いい機会なので、少し休肝日ってヤツを続けようと思う。物事万事、塞翁が馬。状況を上手く利用できるかは、その人の器量次第だ。と、それらしいことを言ってみる。
とりかえしのつかないこともあるけどな!
で、代償は大きくとも、禊が終わったというかなんというか。
今まで身体の中にあった「悪いもの」は酒と共に抜けていったようで、ここ数日、実に心静かにキリキリと業務に打ち込めている。水曜などは事務局での打ち合わせ等も順調に処理できたので、かなりいい状態といっても過言ではない。
37歳にもなると、記憶をなくすまで飲むということ自体、どこかでリミッターが掛かってしまう訳だけれども、そこを越えた時に見える景色もあるのだ。ただ急性アルコール中毒などもあるので、望んでそうなろうとは全く思わない。下手したら姫路市民の優しさを感じながら死んでいたかもしれん。というか、そんな記憶もなく死んでいたな! そう考えると恐ろしい! お酒はほどほどに!
という訳で、歪んでしまった己のシャフトは、こうして元に戻ったのだった。
逆境を経て、また成長してしまったな…。自分が怖いぜ!
追伸:
会社の旅行で酔っ払ってホテルの看板を素手でボコボコにしたり、下半身だけ丸出しで寝たり、トイレの男マークをエレベーターの上がるボタンと間違えて延々と押したり、深夜に猫の鳴き声をする社員がいれば、それはウチの部署の人間です。そして、私もまた、その部署の者なのです。…って、アカンがな。類は友を呼ぶ、ってか。ははは…。