24 Spears :)

本格派やさぐれエンジニア たなが ともすけの日常( ・`д・´)b

これはNHKの本気と見た!NHK Eテレ『浦沢直樹の漫勉』を観て思うこと。

先日、NHKで放送されていた『浦沢直樹の漫勉』が再放送されていたので視聴。一挙に三話の豪華盛りで、東村アキコ先生、藤田和日郎先生、浅野いにお先生の回でした。内容は浦沢直樹先生が他の漫画家と一緒に制作現場のVTRを観ながらトークするというもの。NHKはたまにこういうハートにドンピシャな番組(「れんまん!」とか。新作が観たい!)を作るので侮れない( ・`ω・´)b


タイトルなし
タイトルなし / clothfairy


で、この漫勉。ドキュメンタリータッチでゲストの漫画家の仕事場に定点カメラを設置して、その製作工程に対して浦沢先生と本人がコメントするというもの。よくある余計なタレントや無駄な演出等は一切ない。番組としてはストイックな作りなんだけれど、浦沢先生の喋りが達者でゲストの先生にいい球を放るんだ、これが。それで番組は回り、会話が弾む。さすが。


製作方法は三者三様で、浦沢先生が東村先生の回で言うてはるように「(漫画家は)同じ職種として見られているけれど、ひとり1業種なんですよ、ひとり1ジャンル」の言葉が的を得ている。本当に観ていて飽きないし、なんというかこー、非常に刺激されるものがあります。Gペンが紙の上を走る際のシャッシャッ!って音が実に気持ちがいい&カッコいい!


画面から伝わってくる仕事場の空気感がすごい。カメラが入っているのもあるんだろうけれど、楽しそうな仕事場だったりする。それも先生ごとに雰囲気が違う。浅野先生のトコはアシスタントふたりで作業スペースも若干離れているのに対して、東村先生や藤田先生は席が隣接している等。この辺り、個性的で面白い。浅野先生のトコの小さくFM局の放送っぽいのが流れていたりするのはオシャンティな環境だし、東村先生や藤田先生のトコは独り言も周囲が拾ってくれるのもいい環境。プロの仕事場ってのは本当に刺激があります。


あと環境は違えども、三人に共通しているのはとにかく妥協がないこと。1コマの細部に至るまで手を抜かない。これでいいや、ってのが無い。細部ってのは単純な線数の多少じゃなくて、表情だったり構図だったり。本当に納得行くまで書き直すんですね。そういう工程を見ていると俄然、刺激を受けます。やはり神は細部に宿るのだ。ちょっとでも絵描きにふれた方ならニヤリとしっぱなしのはず。


という訳で、『浦沢直樹の漫勉』は めちゃ面白いので要チェックですよ、という話でした。次回はさいとう・たかを先生だったりする。おいおい…、どこまで俺得なんだよ!(๑•̀ㅂ•́)و✧ あと東村先生の回が9月23日(水曜・祝日)午前10時5分より再放送とか。なんという攻勢か! NHK恐ろしい子…。


観終わってから、思わず感化されてクロッキー帳を引っ張り出してきてしまった&シャープペンも新たに買ってしまった^^;
とりあえず、模写から、だな。あの熱気にアテられてしまったよ。嗚呼、最高〜。いやー、漫画って本当にいいものだわ〜(*´ω`*)



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