24 Spears :)

本格派やさぐれエンジニア たなが ともすけの日常( ・`д・´)b

法条遙『リライト』読了(*´ω`*)

さて。今日は正月休みの大半を布団の中で過ごした年明け初出でした。
はー、二足歩行するのが心地いいぜ!(自棄

それはともかく。

読書にかなりの時間を割けることが出来たので、これはこれで良かったと思います。久々にディスプレイから開放されての紙の本もいいものです。長いこと積読になっていた本が読めたので久々に読書感想でも。
今回読んだのはハヤカワ文庫JAから出ている法条遙 著『リライト』です。
気になって購入したのはいいのですが、以降全く読んでなかったというね^^;


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あらすじはこんな感じ。

過去は変わらないはずだった。
1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。2002年夏、作家となった美雪はその経験を元に小説を上梓する。彼と過ごした夏、時を超える薬、突然の別れ……しかしタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不審に思い調べるなかで、美雪は記憶と現実の違いに気づき……SF史上最悪のパラドックスを描く第一作 「あらすじ」より


いわゆるタイムパラドックスものです。『時かけ』のオマージュというか、歪なっちゅーか^^; 結構サスペンス色も強くて、思わず一気読みしてしまいました。というか、一気読みしないとよく分からなかっただろうなぁと思います^^;
途中、登場人物の名前が変化するので、ある程度の想像は出来るのですが…、まぁ、想像は全く当たらずでした。終盤の展開は見事としか!( ・`ω・´)b

帯の「SF史上最悪のパラドックス その完璧にして無慈悲な収束」。読み始める前は「大層なコピーやな」と思っていたのですが、読了すると「確かになぁ」と唸らざるを得ません。実にオチに救いがなく、読了後はなんとも言えない状態になるのですが、この「後味」こそが『リライト』なので是非とも存分に味わってほしいものです^^

個人的な感想としてですが、ある登場人物が事態を正常化する為に奔走するのですが、これが非常に「手間隙かけてめんどくせぇわ!w」なのです。やー、でもそれ言っちゃうと、そこまでですよね(´・ω・`) 頭が良いのか悪いのかよく分かりません。正確には良すぎたというところで。

この作品が最高の状態で成立するのが小説という文字媒体だからこそで、映像化はちと難しいような気がします。いや、出来なくはないんだろうけれど、そのままやってしまうと面白くないものが出来上がるなぁと。小説だからこそ楽しめる作品のひとつだと思います。(青春アドベンチャーとかのラジオドラマならイケそうな気もしますが)


やー、いいもん読んだなぁと思います。
普通のタイムパラドックスに飽きたら『リライト』オススメです。
あー、でもすっきりしねぇわww